益進から皆様へ2018.12.19(更新日:2022.10.12)

札幌の爆発事故から見える入居前消臭の闇

札幌市で16日夜に起きた爆発事故で、倒壊建物に入居していた不動産仲介店を運営する「アパマンショップリーシング北海道」(同市北区)の佐藤大生(たいき)社長が18日に会見を行いました。

スプレー


佐藤社長によると、爆発の原因となったスプレーは、入居直前に部屋の消臭などのために使うもので、入居予定者に希望を尋ねたうえで、施工代金も含めて1本1万~2万円で販売しており、スプレーはボタンを押すと噴射が続き、3~4分で全量が出るもので原価は約1千円という。(YAHOO!JAPANニュースより
今回の事故で死者が出なかったのは不幸中の幸いですが、事故の原因となったスプレーについては、部屋を貸し出す際にスプレーで消臭や除菌をする目的でお客様から費用を徴収しておきながら実際には業務を行っていなかったと見られます。(会見でも、繁忙期には未施工であった旨を佐藤社長は認めています。)
会見では、店舗改装前の在庫処分の為との事でしたが、おそらく、スプレーの使用件数と仕入れ本数の調整(消臭作業を実施していないが、実施していた事にする)であると思われます。
ご入居者様の立場から言えば、入居前の消臭や除菌の名目でお金を払っているのに、それらが適切にされていなかったというのは、騙された、裏切られた、詐欺ではないか!という不信感や憤りが募るだけではなく、適切に業務を行っている他の不動産会社も疑いの眼差しで見られてしまいます。
しかしながら、今回のような消臭・除菌の未施行や実施したように調整を行っている会社は全国で今回の会社だけであるとは考えられないと思われます。
今回の事故を機に、不動産業界でのお客様に対する費用の明確化や透明化がより一層求められる事になると思われます。

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