市場動向2018.12.07(更新日:2022.10.12)

平成30年度-冬- 弊社が感じる景況感

北陸新幹線の開業以降、観光地や事業拠点としての「金沢」への注目度や関心は引き続き高い状態にあると感じます。金沢市内では金沢駅周辺をはじめ、現在もホテルの建設が盛んに行われ、観光地では今も多くの観光客が訪れております。

景況感


シービーアールイー㈱様の調査によると、2018年度9月期の金沢のオフィスの空室率は6.5%となっており、
金沢駅周辺を中心とした需要は引き続き堅調であるとの事です。
オフィス賃料については、北陸新幹線開通の翌年から緩やかに上昇しており、
特に金沢駅周辺および比較的築浅のオフィスビルの堅調なニーズにより、引き続き上昇基調が続くと思われます。
また、金沢は企業の営業拠点も多い事などから、通勤や移動に車が欠かせない「車社会」であり、
ビルや建物に附属する駐車場と近隣の月極め駐車場を併用して確保するテナント様も多くいらっしゃいます。
金沢駅西方面では、自走式立体駐車場や平面の駐車場が混在しており、以前は割安で多台数を確保できる事もございましたが、
北陸新幹線の開業前後より開発が進み、現在は台数の確保が最も難しいエリアに変わりました。
金沢市内の月極め駐車場の需要は、金沢駅前や金沢駅周辺が最も高く、ビル等に附属する駐車場の相場も高いことから、
周辺の月極め駐車場を利用するテナント様も多いですが、近年は金沢駅周辺の月極め駐車場も常に満車に近い状態であり、
駐車場契約解約後の予約も後を絶たない状況です。
近年の傾向として、金沢駅周辺で月極め駐車場の確保が困難である事から、駅周辺のテナント様またはその従業員様は、
通勤時などに金沢駅から一駅や二駅前の月極め駐車場を契約、確保し、そこから電車で通勤する傾向が見受けられます。
弊社が取り扱う倉庫や工場物件についても、製造業をはじめ、事業拡大・業績好調などの前向きな要因による移転や追加の拠点を求める相談や取引等が引き続き堅調ではございますが、取引市場は供給不足が続いており、長期にわたり物件を探す企業様と当初の計画等を多少妥協して物件をとりあえず確保する企業様との二極化が引き続き、進んでいるように思われます。

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